「あんたの親父、亡くなったぞ」から始まる話。
連絡してきたのは、名乗りもしないぶっきらぼうな男だった。
文哉は、疎遠になっていた父の足跡をたどりはじめる。
タイトルで本を選び
波乗りのスポーツ物かと思ったら・・
いきなりの親父の死の連絡から始まるストーリー
ん!?とマイナススタートでしたが
親父さんの足跡を辿る中で物語に引き込まれる。
あまり好きではない自分と親父の関係に重ね合わさり
彼の人生をも自分の心で辿ってました。
それぞれに理由があり
意思を持って日々を過ごし
人生を全うするんですよね。
そんな当たり前なことが・・
自分の心から抜け落ちてて
自分の都合で親を見てる自分
それが説教臭くなく素朴な登場人物と短くともリアルな台詞
引き込まれる展開とラストが胸に沁みる。
人との関係を大切にしたい
人生の話をしたい
そんな気持ちになるなー。
はらだ みずきさん、なかなかやりますね
別の作品も読んでみようかな。