風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

『人生ノート』 美輪明宏

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人生や文化歴史、社会など
美輪さんの高い美意識って閉塞感のある現代社会を救うんじゃないかって思うんですよね。
こんな言葉がありました。
「品のいいきれいなものをまわりに置いて、いい本を読んで、
質のいい音楽を聞く。そして美術館に行ったり博物館に行って
いい文化をふだんから仕入れていると、その人なりがそのまま出てくるんです。」
文化に対する姿勢って正論だと思いますね。

人に対しては・・
「理想的な人間とは、頭は冷たく、
心はあたたかく情熱に燃えているバランスの人をいいます」
なるほどなぁー
一言で真理をついてます。

この本が書かれた1998年が今を予見してるし
その先も見事に言い当ててますね。
それは不思議話じゃなくて歴史の繰り返しなんだろうなぁ。

冒頭に書いた歴史への考察や人生についての哲学
共感する内容テンコ盛りだったのですが・・
特に印象的だったのが”こだわらない”って処世術。
「人間が老けこまないようにするコツは、こだわらないということです」
過去へのこだわり
未来への不安へのこだわり
多くのネガティブなこだわりが
足かせとなり自分を苦しめる
考えたら詰まらないこだわりって多いですよね。
肩の力を抜いてくだらない拘りをなく
精一杯生きようじゃないかって
ポジティブになるヒント溢れる本。