風の音だけが週末のConversation

一粒の砂に世界を求め 野の花に天国を見出す 掌の中に無限を捉え ひと時のうちに永遠を築く この詩のように生きたいな

読書

『イルカ』 よしもとばなな

東京を離れて、駆け込み寺の助っ人をする小説家キミコ。その後、友人の別荘の管理中に妊娠していることを告げられる繊細な人間関係に・・・。 入院中と退院して読んでた作品なのもあってかこの状況が物語に嵌る。 人との距離感って非常に難しい家族であろう…

『チュベローズで待ってる AGE32』 加藤シゲアキ

ゲーム会社に就職した光太は新たな環境にありながらも過去に引か掛かる事に心を捉われる再会したチュベローズの人々。過去から現在に辿り着く、そこにある真実とは・・。 前作の22歳の光太『チュベローズで待ってる AGE22』 加藤シゲアキhttps://gotobluesea…

『チュベローズで待ってる AGE22』 加藤シゲアキ

就活に失敗し就活浪人を決めた光太の前に現れた、ホスト・雫との出会い。ホストクラブ「チュベローズ」で働く事になりそこで出会う人々との出会いに光太は・・。 青春小説かと思ったら劇的な展開と謎のクライマックスへ 加速が増し目まぐるしく変わる混沌の…

『52ヘルツのクジラたち』 町田そのこ

伝えられない想い。家族との関係で傷ついた貴瑚と支えようとしたアンさん、母親に虐待さたイツクシ。52ヘルツのクジラの声のようだった・・。 生きて行くのに最も大事なことって何だろう? きっと愛なんじゃないかな。作品の中にはいろんな愛がありましたが …

『人間の煩悩』 佐藤愛子

九十二歳の佐藤愛子さんによる佐藤愛子語録は人間の核心に迫る言葉の数々。 なるほどなぁジェネレーションギャップを感じない言葉はやはり人の核心なんでしょうね。それとも自分と同じような方向性を持った稀有な人なのかな。 宿命に導されたような煩悩に悩…

『そういうふうにできている』 さくらももこ

さくらももこさんに子どもが出来て、出産、命名の爆笑のエッセイは流石。1999年の作品ですが色褪せない。 何だか映像が浮かんでクスりと笑えるなぁセンスと言いますか独特の視点は日常の天才大喜利の世界。 女性ではないので怖さと不安や気持ちの揺れってあ…

『疲れないカラダ大図鑑』 夏嶋隆

数々のトップアスリートが指南を求め訪れると言う夏嶋隆さんが実生活で実践できる疲労改善方法を100項目紹介。 連休明けの疲れなのか日々の蓄積は解消されない日々 あらゆる疲れの原因は、普段なにげなくしている動作の癖が原因だそうです。 電車での立ち方…

『テスカトリポカ』 佐藤究

メキシコの麻薬カルテルのバルミロ・カサソラは対立組織との激しい抗争し破れ再起を誓うジャカルタでは日本人の臓器ブローカーや川崎の土方コシモはバルミロと出会い犯罪組織と血で洗う運命の渦。滅亡したアステカ王国第34回山本周五郎賞受賞第165回直木賞受…

『家康、江戸を建てる』 門井慶喜

関東を手中に収めようとする関白:豊臣秀吉は徳川家康に湿地の広がる広大な土地と領地替えの話をする。家康は受け入れ、その後天下人となる家康の江戸開発プロジェクトが始まる。 全5編で構成され目次から紹介すると第一話 流れを変える 第二話 金貨を延べる…

『ブラックボックス』 砂川文次

自衛隊を辞め、自転車メッセンジャーの仕事に就いているサクマはずっと遠くに行きたいと思っている。不意に衝動にまたも襲われ・・。第166回芥川賞受賞作。 日常を繰り返せるタフさってあるんだと再認識する。本文に「・・・どれもこれもが明け透けに見えて…

『孤独のすすめ - 人生後半の生き方』 五木寛之

人生の折り返しからの時期をどう生きるか安らかに生きるためのヒント。”シフトダウン”や”回想”のすすめとはー。 体力や脳のピークが20代とするならどうしても下り坂になってしまうものですが顕著になってくる人生後半をどう生きるのか? 感銘したのがよく…

『顔のない裸体たち』 平野啓一郎

ネットで知り合った、教師の吉田希美子と公務員の片原盈。 ミッキーとミッチーの匿名でSNSに顔のない裸体の写真や動画をUPし人気になるが・・。 SNSにアップされる素人の裸の数々裏にはこんな背景のパターンもあるんじゃないかなと感じさせる。 普段の生活で…

『最後の角川春樹』 伊藤彰彦

角川春樹の生立ちから現在まで40時間のインタビューを元に書かれた本。話題も多岐に渡り 、父との確執やすべての仕事、本と映画と音楽の融合関係する多くの人々の話もある人生の軌跡。 なかなかの読み応えがあり人生の遍歴を読むことで心揺さぶられるって初…

『野良犬の値段』 百田尚樹

誘拐された6人のホームレスの身代金を要求された企業と裏に隠された動機日本社会に問われる本音と正義。 それぞれの秘めた滑稽な正義思想ではなく、部数で語る新聞報道経営者だったり自分のパフォーマンスに偏った議員だったり批判しかしない元芸能人議員へ…

『わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か』 平田オリザ

必要とされてるコミュニケーション能力。生きて行くのに必要なスキルでありながらカリキュラムに組み込まれない現実今必要なコミュニケーションについて語られる。 企業で採用担当者が求めれると言われるコミュニケーション能力スキルしかし学校で学ぶ授業も…

『永田町動物園 日本をダメにした101人』 亀井静香

100人の政治家を亀井節で斬る週刊現代の人気連載「亀井静香の政界交差点」書籍化 政界の渦中で見て来た生き証人のような語られる歴史。安倍晋三、菅義偉、小沢一郎、石原慎太郎などなど超有名現役政治家からレジェンド政治家との裏での駆け引きから人のお話…

『琥珀の夏』 辻村深月

弁護士の法子は嘗てミライの学校の夏合宿に参加した。そのミライの学校の敷地から発見された白骨死体。ミライの学校で友達と言ってくれる少女と夏合宿の思い出が蘇る。真相とは・・。無数の出会いの中で何かを選択しその積み重ねで創られる人生と言うもの夏…

『100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集』 著:福井県立図書館

福井県立図書館で「覚え違いタイトル集」を実例を挙げて解説付きで掲載。ページを捲ると正しい情報と間違いの実例のあるある。街の看板やキャッチコピーでも勘違いってありますが本のタイトルもあるあるですよね。客観的に人の勘違いを読むと笑えるもので私…

『推し、燃ゆ』 宇佐見りん

「やめるときも健やかなるときも推しを推す」あかりそんな日々、「推しが燃えた。ファンを殴ったらしい。」炎上する推しにあかりの人生は・・。第164回芥川賞受賞作誰もが何かを情熱を傾け生きてると思うのですが推す存在が全てのあかり日々ちょっと違うのは…

『私が絶望しない理由―激白。あの有名人9人の土壇場、修羅場、正念場』 河合薫

困難を乗り越えた9名をインタビュー取材しそれぞれの考え方と心のコントロール方と考察。インタビューされた、なかなかの山谷深い9名の方を紹介するとー。1 社会的評価ー渡邉美樹(ワタミ代表取締役社長・CEO)2 アイデンティティーたかの友梨(たかの…

『ふちなしのかがみ』 辻村深月

「踊り場の花子」、「ブランコをこぐ足」、「おとうさん、したいがあるよ」「ふちなしのかがみ」、「八月の天変地異」の5編が収録されたホラー短編集。学校の怪談と言えばトイレの花子さんこれも辻村深月さんにかかれば「踊り場の花子」は見事なミステリーの…

『ポップス歌手の耐えられない軽さ』 桑田佳祐

茅ヶ崎での少年時代、親父さんのこと、サザンが結成された青学時代親交あるアーチストとのエピソードや音楽以外のお話満載の『週刊文春』で連載したエッセイ66本と加筆&推敲が施され秘蔵カットも掲載エッセイ。軽快な桑田さん楽曲と同じく文章も桑田節で綴…

『みとりねこ』 有川ひろ

猫と暮らす日々、思い出が溢れる7編の物語。「ハチジカン」、「こぼれたび」、「猫の島」、「トムめ」「シュレーディンガーの猫」、「粉飾決算」、「みとりねこ」収録。タイトルに惹かれて読んだんですが猫が登場するだけでもテンション上がる猫好きには心を…

『私たち、まだ1回も人生を生き切っていないのに』 小林エリコ

いじめと裏切り、ひどい扱いを受けて4度の自殺未遂精神障害者である著書の今を生きるエッセイ。惹かれるタイトル読み。小説と勘違いして読み始めましたが時系列になっててエッセイを超えて小説としても成立しそうな剥き出しの人生。死にたくなるような絶望の…

『ワイルドサイドをほっつき歩け --ハマータウンのおっさんたち』 ブレイディみかこ

イギリスに暮らすおっちゃんの生態。あのブレイディみかこさんならではのエッセイ21編。イギリスのイメージって紳士とパブと女王様ですが一変して普通のおっさんの生態って親近感が湧きました。家庭問題だったり、EU離脱の是非、緊縮財政英国の利便性がいい…

2021年 読書アワード!

昨日は映画アワードでしたが今日は2021年の読書総決算、アワード。今年読んだ51冊から勝手にアワードさて、最初はー。 ベストドキュメンタリー賞:『暁の宇品 陸軍船舶司令官たちのヒロシマ』 堀川惠子戦争遂行にあって大事な物流の輸送は現代へ繋がる歴史に…

『幸福な結末』  辻仁成

角膜移植で光を取り戻したヴァレリーアジア系の幻を見るようになる嘗て見つめていた人物なのだろうか?人を愛するとは何なのか?どんな残酷な事であっても全てを受け入れることが愛なのだろうか?人生で偽ることの出来ない愛の核心。その答えは人を幸福にする…

『ブラタモリ 8 横浜 横須賀 会津 会津磐梯山 高尾山』

TV番組「ブラタモリ」の横浜 横須賀 会津 会津磐梯山 高尾山編地形から読み解く現在の街への旅毎週録画してでも見てるTV番組のブック版目次を紹介すると・・・。#38 横浜 ~横浜の秘密は“ハマ”にあり!?#42 横須賀 ~なぜ横須賀は要港(ヨーコー)っスカ?#43 会津…

『決断力 誰もが納得する結論の導き方』 橋下徹

元大阪府知事、元大阪市長であった橋下徹。悩ましい案件の決断方法とは・・。多くの人の想いの上に立つ首長迷う案件を最終的に決断すべき術の興味あり読んでみましたが極シンプルなルールを当て嵌めると日本国のトップ達も失敗を恐れて政策が遅れる状態は回…

『悩みを「力」に変える100の言葉』 植西聰

悩みを力に変える古今東西の賢者の言葉考え方のヒント100。悩んだ時に何か一言で人生が変わったりするものそんな切っ掛けとなるような賢者の言葉の数々が心に刺さる。「溺れる者は藁をも掴む」って言葉もありますし連続ノックを受けると徐々に上向く感じー。…