看護師をしながら夜はガールズバーで働く美香と工事現場で日雇いの仕事をしている慎二
排他的な東京での生活で身近な人の死と孤独と恐怖。
詩人・最果タヒの同名詩集をもとに描く。
第91回キネマ旬報:第1位、脚本賞(石井裕也)新人女優賞(石橋静河)
あまりランキングを気にしないのですが
キネマ旬報一位はチェック!
やはり引き込まれた。
何が面白いかと言うと
煌びやかな部分ばかりが際立つ都会ですが
そこには多くの孤独や恐怖が共に存在してるわけで
人が見ないようにしてる闇も丁寧に描かれて
そこがやたらリアルに表現されて心に来ます。
美香も慎二も身近に死を感じ
どこか人生を達観してるのですが
こんなものって思いながらも・・
そうではないものを模索する姿に心揺さぶられました。
中でも印象的シーンが
見向きもされなかったストリートミュージシャンが
ラスト近くでそのミュージシャンのラッピングトラックが通り過ぎる
それを見た2人の表情は台詞を超えた表現にゾクゾク!
中々いい作品だなって後から思い出しても素晴らしい作品でした。